ホスピスの需要高まる理由とは?大手ホスピス企業が九州初進出

2024/04/24 (水) 16:30

ホスピスとは末期がんなど余命わずかと診断された患者に対して痛みや悩みを和らげながら穏やかな最期を迎えてもらう施設。今、このホスピスの需要が高まっています。その理由は何なのでしょうか。

記者
「新設されたホスピスです。一見、高齢者施設のように見えますが大きな違いは看護師が24時間体制で医療的ケアを行うことです」

こちらは福岡市博多区に5月オープンするホスピス「リホープ博多筑紫」、老人ホームでは対応が難しい末期がんや難病の患者を受け入れます。

「こちらは横になったまま入浴できる設備が整っています」

ホスピスは病院とは違い、病気の治療ではなく身体的な苦痛を和らげ、自分らしい最期を迎えるためのケアをしてくれます。

近年、国は医療費削減のため病院ではなく自宅での看取りを勧めていますが末期がんや難病の患者を自宅で看取るには医療的ケアなどに限界があり病院と自宅のメリットを取り入れたホスピスの需要が高まっているといいます。

シーユーシー・ホスピス 杉浦紳吾さん
「今回まだまだ少ないホスピス地域である九州に出店を決めた。ホスピスを経営する上場3社の中では我々が九州初進出となります」

高齢化の影響で2040年には約49万人が病院や在宅での治療を受けられずまた施設にも入ることができずに亡くなる可能性が指摘されています。
 
ホスピスの需要が高まる一方でこんな課題も。

「人材の確保です。研修が充実していることによって職員も安心して入職できるので一緒に学んでいくことをやっていく」

高齢者が増加し、末期の患者が入所できる施設が限られる中、ホスピスのような自分らしい最期を迎えられる場所の整備は急務となっています。

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